NANAO SDGs
SDGsの視点から七尾を見る

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石川県七尾市について

日本海に突き出た石川県能登半島の中央部に位置し、富山湾・七尾湾に面している七尾市。七尾湾に臨む七尾港周辺に市街地が広がり、東西は山地に挟まれ、南には平野が広がっています。
市内には、約51,000人(2020年8月現在)が住んでおり、能登地方では最も人口が多い自治体です。古くから港町として栄え、祭りや食などの豊かな地域の文化が継承されてきました。

七尾の魅力_01
世界農業遺産の里山・里海

2011年、七尾市を含め能登地域一帯が有する豊かな「能登の里山里海」は、新潟県佐渡の里山と共に、日本で初めて世界農業遺産(GIAHS)に登録されました。
古くから能登・七尾の暮らしは自然とともにあり、自然や生態系もまた、人間の適度な利用・介入により保たれてきた背景があります。そのような自然を「里山里海」と呼び、祭りや食などの生活文化を通して、今もなお絶えず人と自然の関係性は続いています。

ここでは、日本海や七尾湾の海岸線と山並みが重なり合い、美しい自然景観を創り出しています。この土地に根差し守り育まれ継承されてきた文化や景観は、この土地の豊かさの象徴でもあるのです。

七尾の魅力_02
産業・技術

七尾市は観光産業や食品産業・繊維産業などが盛んです。観光産業では開湯1200年を誇るとされている和倉温泉の宿泊施設や能登島にあるのとじま水族館などの観光施設のほか、近年では地域の自然や暮らしの体験を楽しむ体験型のツーリズムが注目を集めています。
また、古くから栄えてきた産業基盤を生かし、時代に先駆けた新たな価値を創造する企業が多く存在しています。世界の有名ブランドに採⽤されている世界最軽量・最薄の⽣地「天⼥の⽻⾐」を開発した天池合繊株式会社、⼈⼯クラゲの開発の失敗から戦後の三⼤発明のひとつともいわれる「カニカマ」の開発に成功した株式会社スギヨなど、地域に根づき世界に⽻ばたくローカル・ベンチャーのスピリットが七尾市には息づいているのです。

七尾の魅力_03
歴史・文化

日本五大山城・日本100名城にも選ばれている「七尾城」は、能登国の守護・畠⼭⽒が16世紀前半に築城し、上杉謙信が落城に苦戦したことでも知られる、歴史愛好家の間でも注⽬されている歴史遺産です。令和2年度からは市の事業として七尾城発掘が予定されており、今後さらに注⽬が⾼まりそうです。
七尾駅から徒歩圏内にある「⼀本杉通り」では、有形⽂化財に登録された町屋建築、江⼾時代の豪商の家跡などの歴史的建造物のほか、伝統⼯芸の七尾仏壇店、和ろうそく店や花嫁のれん館など、地域の⽂化を伝える多くの歴史的な建物や工芸品に触れることができます。
そして、七尾市の地域の暮らしに根付いている大切な文化が「祭り」です。能登半島は全国的にみても祭りが盛んな地域ですが、ここ七尾市でもたくさんの祭りが継承されてきました。
なかでも、日本一大きな曳山(ひきやま)「でか山」で知られる「青柏祭(せいはくさい)」はユネスコ無形文化遺産と国の重要無形民俗文化財に、燃え上がる大松明(おおたいまつ)が美しい「能登島向田(こうだ)の火祭」と奉燈(ほうとう)と呼ばれる巨大なキリコが舞う「石崎奉燈祭(いっさきほうとうまつり)」は日本遺産に、「お熊甲(くまかぶと)祭」は国の重要無形民俗文化財にそれぞれ認定・指定されています。また天然のいけすである七尾湾と富山湾の恵みを受け、食文化も豊かな土地でもあります。

七尾市とSDGs

七尾市には、豊かな自然・文化など可能性を持った地域資源が豊富にある一方で、人口減少・高齢化に伴う「空き家」「介護」「後継者不足」「耕作放棄地」など、地方特有の課題も山積しています。しかし七尾市には、SDGsという言葉が生まれる前から、地域の未来を想い、持続可能な地域を目指して活動している人たちがたくさんいます。
今、SDGsの概念が社会に広がりつつある中で、私たちはそれらの活動や挑戦を後押しし、地域としてさらに積極的にSDGsを推進・実践していくことを目指します。

七尾市では令和2年度から5年間の新たな市政指針となる七尾市第二期「市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の中に基本施策とSDGsの17の目標の関係を明記しています。
https://www.city.nanao.lg.jp/kikakuzaisei/shise/sesaku/sogosenryaku/documents/dai2kisougousenryaku.pdf

これまでの活動によって生まれた「つながり」を更に広げながら、私たちはSDGsのより積極的な実践を目指していきます。

DASH BOARD

NANAO SDGs 2020

当サイトでは、市内で活動を行っている各プロジェクトにおいて、現在の活動を1年に1度SDGsの17の目標という観点から振り返っています。
こちらは各プロジェクトごとにSDGsの17の目標に該当する細かな目標に対しての達成度を自己評価して頂いたものを示したものです。「現在の活動」に関してだけでなく「昨年の活動」と比べて振り返ることで現在の課題を明らかにしながら伸びしろを認識していくことも活動を続けていく上で重要だと考えています。

自己評価から七尾を見る

七尾全体でみると、17の目標のうち「おおむねできている」と評価された項目はまだ少ないですが、「まあまあできている」の項目が半分近くを占めており、初年度ながらSDGsに対して意識高く活動を行っているプロジェクトや企業が多い印象です。「全くできていない」と評価された多くは、エネルギーや経済成長、インフラ整備などの分野で挙げられており、今後これらの分野にも取り組むことのできる環境を整えていくことが課題となっています。

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MAP

地理の視点からSDGsと七尾市を見る

七尾市は、石川県の北部「能登半島」の中央に位置し、北は穴水町、西は志賀町、南は中能登町に加えて富山県氷見市とも接しています。日本海側で最も大きい半島の一部と島で構成されており、七尾湾を臨む七尾港周辺に中心市街地が広がり、東西は山地に挟まれた、海や山の自然の豊かな地域という特性であること、また第1次・第2次・第3次のいずれの産業も発展していることから、SDGsを推進するフィールドとしてポテンシャルの高い地域であると言えます。

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Average Performance

七尾全体のSDGs達成レベルを見る

SDGsの実践については17の目標のうち、「全くできていない」分野は少ないですが、「おおむねできている」分野も少なく、今後各プロジェクトや企業において「おおむねできている」状態にどれだけ近づいていけるかが今後の課題といえます。そのためにも、今、地域外から得られるリソースや力を必要としています。

  • 「自己評価」の概要

    七尾市で活動している各プロジェクトにおいて、現在の活動を「SDGsが定める17の目標」という観点から振り返ることに大きな意味があると考え、SDGsの17の目標に即して活動を振り返るシートを作成し、各プロジェクトの実践者に記入して頂きました。

    (各プロジェクトの趣旨・目的の中で、SDGsの17の目標に該当するものがある場合は自己評価して頂き、該当する項目がない場合は、この「自己評価シート」の項目に答えて頂いています。)

  • 自己評価で配慮した点

    各プロジェクトの自己評価では、「現在の活動」について5段階評価を行うだけでなく、「昨年の活動」と比較してどうだったのか?という点についても振り返りを行っています。自己評価によって、現在の課題を明らかにするだけなく「伸びしろ」を認識することも、活動を継続していくために必要であると考えるからです。この自己評価活動は、1年に1度実施しています。

  • 自己評価開催日時

    2020年(令和2年)9月18日 ~ 実施中

パートナーになりませんか?

七尾SDGsコンシェルジュでは、七尾市内のプロジェクトや企業と共に、地域資源の発掘・磨き上げや、地域課題の解決に向けて一緒に取り組む法人パートナーを募集しています。

地域で社会貢献がしたい!七尾で頑張るあのプロジェクト・企業を応援したい!新たなコミュニティを構築したい!七尾の地域資源を生かした新事業を展開したい!あの人の活動を支援したい!といった想いのある法人の皆様、是非一度ご相談ください。

主な関わり方として「ヒトサポート」と「マネーサポート」の2つがございます。
その他にも、コンシェルジュがご相談者様に合った関わり方をご提案します。

主なサポート方法

ヒトサポート

パートナーとなるプロジェクトや地方創生事業に対して、副業兼業・プロボノや『地域おこし企業人』の制度を活用して地域に入り込み、該当のプロジェクトに参画することができます。

マネーサポート

パートナーとなるプロジェクトや地方創生事業に対して、資金支援という形で参画することができます。また、民間企業が自治体に寄附する『企業版ふるさと納税』 の制度を活用して、七尾市のSDGs推進をサポートすることも可能です。

サポート方法01
ヒトサポート

  •  人材を派遣して、SDGs推進をサポートする方法です
  •  パートナーとして企業ロゴを当サイトに掲載することができます
  •  「地域おこし企業人」としてサポートしたい場合もご相談ください

サポート方法02
マネーサポート

  •  資金を拠出して、SDGs推進をサポートする方法です
  •  パートナーとして企業ロゴを当サイトに掲載することができます
  •  「企業版ふるさと納税」としてサポートしたい場合もご相談ください